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サステナビリティ・ウィーク2011 行事詳細

現代社会におけるリスク分散のあり方と環境教育   

行事予定

開催期間 2011年10月22日(土)9:00受付開始 9:30 開演・開講 (終了しました)
主催者 サステイナビリティ学教育研究センター(CENSUS)
共催 秋田大学/文部科学省
会場 北海道大学 学術交流会館 小講堂
  • 言語:日本語・英語(同時通訳あり)
  • 対象:専門家、一般市民、大学生・院生

行事概要 2005年に日本の提案によって始まった「国連持続可能な開発のための教育の10年(United Nations Decade of Education for Sustainable Development:UNDESD)」はUNESCOの主導のもと、「持続可能な開発」を目指した教育・啓蒙活動を世界で展開してきました。この背景として、これまでの大量生産・大量消費型の開発の多くは地球規模での環境問題や経済問題を引き起こし、われわれの社会はますます深刻な課題に直面していて、その解決が迫られていることによる。したがって、持続可能な開発を推進し、人々が安心して暮らせるような社会づくり、そして、自然と共生できる社会システムの構築をめざすにはUNDESDに基づく教育・啓蒙活動が今まさに重要となっています。

本シンポジウムでは、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development :ESD)を軸に、今回の東日本大震災の甚大な被害を見据えて、現代社会におけるリスク管理のあり方と、環境教育を通じたリスク管理の啓発について考えます。とくに本シンポジウムでは農業・漁業・生態の視点から、現場の報告や持続可能なシステム構築に向けた提案をおこない、東日本大震災にみられた現代社会ゆえに生じたともいえる巨大リスクにどう対応するべきか、そしてリスク管理に対する環境教育のあり方について討議検討を行います。

本シンポジウムの成果は、これまで、北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター(CENSUS)が培ってきたアジア・アフリカとのネットワークでの共有教育リソースとして活用し、今回のSW2011のシンポジウムを通じて国際的なESDへの取り組みに貢献することを目的にしています。

プログラム

日時:平成23年10月22日(土)
時間: 9:30 – 17:00 (9:00受付開始)
会場:北海道大学学術交流会館小講堂(同時通訳あり)

9:30   開会の挨拶 南川雅男(北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター長)  9:40   セッション1:現代社会におけるリスク分散のあり方と環境教育

渡部敏祐(北海道大学大学院農学研究院・助教)「放射性元素による土壌汚染」
清野達之(筑波大学生命環境科学研究科・講師)
「東南アジア熱帯林における森林生態系のリスク管理」
石村学志(北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター・特任助教)
「リスクに強いポートフォリオ漁業と当事者参加型研究の構築
-震災復興後の気仙沼延縄漁業再建-」

11:10    質疑応答
12:00    昼食
13:00    セッション2:各国のESD教育における環境教育
石村学志(北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター・特任助教)

14:00

Dr. Craig William Froome(オーストラリア・クィーンズランド大学)
Ms. Saritha  Kittie Uda (インドネシア・パランカラヤ大学)
Dr. Catherine Genevieve Barretto Lagunzad (フィリピン・アテネオ大学)

15:15    質疑応答
15:30    休憩
15:40

Dr. Monton Jamroenprucksa (タイ・カセサート大学)
Dr. Khin Myat Nwe (シンガポール・Memointec Pte, Ltd.)

16:30    質疑応答
16:45    閉会の挨拶 大崎満(北海道大学大学院農学研究院・教授)


事前申し込み 不要
参加費 無料
問い合わせ先 サステイナビリティ学教育研究センター(担当:百田恵理子)

TEL:011-706-4531
FAX:011-706-4534
E-mail:jj-admin
[at]census.hokudai.ac.jp

URL http://www.census.hokudai.ac.jp/html/JSTJICA/index.html

実施報告

本シンポジウムは10月22日(土)に学術交流会館小講堂において、北海道大学サステイナビリティ学教育研究センターの主催で開催されました。本シンポジウムでは、持続可能な開発のための教育を軸に、今回の東日本大震災の甚大な被害を見据えて、現代社会におけるリスク管理のあり方を第一次産業や生態学の視点から、現場の報告や持続可能なシステム構築に向けた提案がおこなわれました。午前中には最初に東北大震災後の植物栄養学からの試みとして観点から土壌の放射能汚染の状況や植物を使った放射線物質除去方法である、ファイトレメディエーションの実現可能性についての解説があり、続いて東北大震災をみすえながら、生態学から東南アジアの森林の生物多様性が自然災害リスク軽減に貢献する可能性について発表されました。最後に、水産学における新しい試みとして金融工学の現在ポートフォリオ理論の漁獲行動への応用と当事者参加型研究手法の水産学への導入による気仙沼延縄漁業の再建過程についての紹介がされました。その後、活発な質疑応答がおこなわれ、特に海外からの出席者からは、現在の福島原発でのファイトレメディエーションの放射能除去について、様々な植物の応用可能性についての提案がなされました。午後は、リーダーシップ教育を軸としたについての基調講演からはじまり、午前中の震災・復興関連の発表を見据えながらに、各国の事例が紹介され、その後をめぐる活発な議論が展開されました。
本シンポジウムにおいては、震災復興とESDの異なる分野の接点をみいだし、リスク管理に対する環境教育のあり方についで試金石になる議論がおこなわれました。本シンポジウムの成果は、これまで、北海道大学サステイナビリティ学教育研究センターが培ってきたアジア・アフリカとのネットワークでの共有教育リソースとして活用し、東北大震災を見据えた国際的なESDへの取り組みに発展させる予定です。

質疑応答の様子シンポジウム協力者の集合写真