サステナビリティ・ウィーク2010 行事詳細
再生可能エネルギー国際シンポジウム
行事予定
| 開催期間 | 2010年10月28日(木) 9:30受付開始 10:00開演 (終了しました) |
| 主催者 | 北海道大学公共政策大学院・地球環境科学研究院(北大低炭素社会づくりプロジェクト) |
| 会場 | 北海道大学 学術交流会館 講堂 |
- 言語:日本語・英語(同時通訳あり)
- 対象:専門家、一般市民、大学生
| 行事概要 |
太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーを開発し普及させるための方策や、その将来展望について、北海道はもとより国内外から研究者や実務家を招き議論します。 再生可能エネルギーは、利用過程で排出される二酸化炭素量が少ないため地球温暖化を抑制します。また、石油や石炭といった資源を十分に持っていない日本のような国のエネルギー自給率を高めます。 世界各国で、日本で、そして北海道で積極的に取り組むべき、この重要課題に関心を持つ市民と学生の参加をお待ちしています。 |
| 事前申し込み | 不要(直接会場へお越し下さい) |
| 参加費 | 無料 |
| 問い合わせ先 | 北海道大学公共政策大学院 担当:近藤 TEL & FAX: 011-706-4717 E-mail: low-carbon[at]hops.hokudai.ac.jp |

ポスター
現在,風力発電などの再生可能エネルギーは,利用過程で排出される二酸化炭素量が石油等より少ないため,地球温暖化を抑制するエネルギーとして注目されています。また,日本のように石油や石炭といった資源を十分に持っていない国にとっては,エネルギー自給率をあげることができるエネルギーでもあります。
第1部の基調講演では,最初に,経済学研究科の吉田文和教授より「日本の再生可能エネルギーの展望」として,新しい環境エネルギーインフラの方向性と戦略,また東アジアとの連携の重要性についてお話しがありました。続いて,ベルリン自由大学のマーティン・イェニケ教授からは「Renewable energies: The Race Against Traditional Supply」と題して,再生可能エネルギーの化石燃料および原子力エネルギーに対する代替可能性について講演いただき,ドイツの取り組み等をご紹介いただきました。そして,マサチューセッツ大学のジェームス・ハインツ教授からは「Creating a Clean Energy Economy in the U.S.: Energy Efficiency and Renewable Energy」として,米国におけるクリーン・エネルギー経済の創出とその課題を提示いただきました。さらに,中国人民大学環境学院の馬中院長より,「Energy Saving, Emission Reduction and Low Carbon Development in the Context of China’s Rapid Economic Growth」として,急速に発展する中国経済での省エネルギーと低炭素化についてご報告いただきました。休憩をはさんで,午後は北海道経済産業局資源エネルギー環境部の鈴木洋一郎部長より,「再生可能エネルギーの現状と課題」と題して,北海道の取組みについてご紹介いただきました。続いて,北方生物圏フィールド科学センターの荒木肇教授からは「再生可能エネルギーとしての地域バイオマス」として,作物残渣や家畜糞尿,食物残渣の燃料等への活用可能性についてお話しいただきました。第1部の最後には,基調講演者によるパネルディスカッションが行われました。
第2部では,最初にNPO法人北海道グリーンファンドの鈴木亨氏より,「市民風車の現状と今後の課題」と題して市民風車の活用とその課題等についてご紹介いただきました。次に,セントラルリーシングシステム株式会社の川口直人氏からは,「新千歳空港における大規模雪冷房」として,新千歳空港での雪冷熱エネルギーの活用事業についてご紹介いただきました。続いて,下川町地域振興課長の春日隆司氏より,「地域資源を生かす〜環境モデル都市下川〜」として,持続可能な循環型森林経営への取組みをお話しいただきました。続いては,地球環境科学研究院博士研究員の矢部暢子氏より「北海道におけるバイオガスプラント導入に関するLCA」として,バイオガスプラント(BGP)活用における温暖化ガス排出削減効果とエネルギー産出,またその費用の分析結果が報告され,さらにBGPが導入可能となる電力買取価格水準を支庁別に計算した結果が提示されました。
最後に,公共政策大学院博士研究員の諏訪竜夫氏より,「北海道におけるバイオガスプラント普及に関する経済学的検討」と題して,固定価格買取制度による酪農家へのBGPの導入可能性の分析と,今後の課題について提示がありました。また,第2部の各報告の後には来場者と講演者による活発な質疑応答が行われました。
本シンポジウムには,小雨にも関わらず本学学生のみならず多くの一般市民にご来場いただき,約260人の来場者で満席になる盛況となりました。現在私たちが直面しているエネルギー問題に対する一般の方々の高い関心を示すものと思われます。ご参加いただいた皆様には,長時間によるご聴講に御礼を申し上げますとともに,本シンポジウムの概要については追って報告書にまとめる予定です。

基調講演者によるパネルディスカッション

満席の会場

